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wine at irache -spain
wine
santiago he no tabi wo hajimete 5nichime.
mainichi akutenkou ni mimawarenagaramo tabino nakama ni megunare, nantoka santiago composutera he to ippo ippo chikazuiteimasu.

nihon jikan ni shite 19nichi-pm5:00goro.
wine ga jaguchi kara deru toiu winezuki denakutomo kikizutenaranu winary ga aru to iunode tachiyoru yotei.
kono tabino kikkake nimo natta jipsy no wine no hanashi nimo kono winary no hanashi ga detekurunodesu.

real time de web camerade ga mawatteiru to iunode,
soutou himajin deshitara mitete kudasai.
spain jikan nishite AM9:00 kara yopparaidesu.

http://www.irache.com/webcam/index.html
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 05:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
サンティアーゴ行きのチケット 〜スペイン ファームステイ〜
サンティアゴ・コンポステーラ
いよいよ明日から、電車とバスをのりつぎ12時間余り、フランスのバイヨンヌへいき、そこから歩いて目指すはスペイン、イベリア半島最北西にある聖地サンティアーゴ・コンポステーラ。900キロ近くにわたるカミーノ・デ・サンティアーゴ(サンティアーゴ巡礼の道)を歩く始まりです。

同じ部屋にはカナダ、トロント出身のジュリーがいて、いつも笑顔を絶やさないチャーミングな子ですが、今日はなにやら電話で元彼ともめている様子。珍しく金切り声をあげています。
大学卒業後ロンドンに留学し、このファームステイが終わったら、トロントに帰るのですが、ロンドンで暮らしていたときの荷物を全てサンティアーゴ・コーポステーラに住む元彼のとこに預けています。トロントに帰る前に寄り、送るなり処分するなり荷物をすっきりさせて帰国するといっていたのですが、どうやら曖昧な態度をとる彼に愛想つきて、ついにはいかないと言い放ってしまったといいます。荷物はあとで写真をとってメールで送ってもらうからいいとして、すでにサンティアーゴ行きの航空券とホテルを予約していて、日程が迫っているのでキャンセルができません。

うちがサンティアーゴに行くと知っていたジュリアが、「そうだ、チケットあなたにあげるわ」といいますが、言ってから歩いていくんだったと思い出した様子。「サンティアーゴから出発する逆ルートじゃだめなの?」と苦しい妥協案を出してくれましたが、最初は正規ルートでいきたいものです。残念ながらチケットは紙くずとなってしまいました。

| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 05:26 | comments(1) | trackbacks(0) |
グーグルアースの我が家へ 〜スペイン ファームステイ〜
オリーブ
ファームステイしているジョルディさんの家には世界中からヘルパーがやってきます。タスマニア出身のヤニーとカナダ出身のジュリアと話していて、東京はどんなとこかとみたいというので、グーグルアースを使って東京を案内することになりました。

とはいえ機械に疎い私は使うのもはじめて。直進の仕方さえわからず地面を掘り進んだり、壁にぶち当たったり、結局浅草をちょっと覗いたくらいでたいした案内も出来ずに終わったのですが、自分の家の住所をうつと、洗濯物が吊るされた我がベランダが映されびっくり。世の中ここまで進んだかと、今更ながら驚きました。

他の2人の家のご近所も案内してもらったのですが、トロントのジュリーの実家は大都会で、同じ通りにはグッチ、シャネルとブランド店が立ち並び、周りが木しか映し出されなかったヤニーの住むタスマニアとは正反対で面白かったです。

夕食時にその話をしていると、80ちかいカナダ出身のエイミーのおじいさんは、食事を終えるとパソコンを開いて三時間余り、グーグルアースの旅にでるのだそうです。今日はインドにいったぞ、おとといはアイスランドだと楽しそうに話してる姿はほほえましいです。

そんないながらにして世界を旅できる世の中だからか、ジュリーがジョルディにトロントにきたらいいというお誘いを、僕はいかないとあっさり断っていました。ほんとのところは飛行機に乗ることで費やされるオイルを快く思ってないからなのですが、そもそも世界中から彼のところへ人がやってくるので、わざわざ自分が他の国にいく必要がないのです。名所を背景に写真をとっても、彼にとってなんの意味をなさず、それ以前に彼には面倒をみなければいけないアーモンドやオリーブ畑があります。

今日は仕事がお休みで植物マーケットにいった帰りに少し足を延ばして、町外れの田舎道を案内してくれました。トウモロコシやリンゴ、チェリー畑とどこまでものどかな景色が広がっています。途中で黒い実がなる木を見つけ、小さい頃よくお腹がすくと食べていたと何粒かとって渡してくれました。うちが大好きなフィグ(いちじく)もあって、あまりに美味しくて3つも4つも食べていたら、日本にはないのかといわれてしまったほどです。森を抜けると町の運河から続く川が流れ、木々に囲まれた光景はまるでジャングル。ジュリーが「アマゾンに来たみたいね」というと、ジョルディも「バラゲルにいながらにしてアマゾンにもいけた!」とうれしそうです。

olive

帰りにくるみの木をみつけ、そこらに落ちた実を足で踏んで割って食べました。そろそろ2時近くなり、お腹も減ってきました。「wild apatite,nature apatite!(自然なる前菜だ!)」。この町には彼の世界がぎゅっと凝縮されているようです。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 05:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
夜明けのフイエスタ 〜スペイン ファームステイ〜
霧のバラゲル
町が心なしか賑わっていると思っていたら、明日とあさっての2日間に渡って年に二度のお祭、フイエスタがあるそうです。夜はライブがあって若い人は無料だからいったらいいよと、広報誌を見ながらジョルディがいうので開始時間を尋ねると、23時半からだといいます。
昼の間違えでないかと思わず聞き返しましたが、いやいや盛り上がるのは深夜過ぎで2、3時が一番いいよ、、って、23時には布団に潜り込んでる身としては辛過ぎます。ライブは若者のためと、ご老体のためと二会場で行われるようですが、どちらも時刻は変らず、老若男女問わずスペイン人の祭りは明け方まで続くのだそうです。

夜のイベントはあきらめて、昼にイベントはないのかと聞いてみると、映画の上映があるといいます。それは面白そうだと身を乗り出して何の映画かこたえを待っていたのですが、「えーっと、『バラゲル(町の名前)の40年の歴史』」と言われたときには、皆してずっこけました。

結局、朝9時半からイワシとオリーブののった伝統のピザが3500枚振舞われるというので、翌朝ヤニーと町の広場へ向かうことにします。8時には長い列をなしていて、早くいって並んでないとあっという間になくなるよ、というジョルディのアドバイスで8時半には家を出たのですが、朝の町は霧に包まれ、それはそれは寒く、通りは閑散としています。こんな時間に人がいるのかと思いましたが、広場にでると野菜やキノコの市が開き、ちらほらお客の姿もありました。オリーブの漬物を並べた屋台もあって、楽しくてのぞいていたのですが、肝心のピザ待ちの行列が見当たりません。じいちゃんとばあちゃんがたまっているところがあってそちらへいってみたのですが、銀の玉をぶつけてオレンジ色のボールまで近さを競う遊びに、毎日と変わらず興じていただけでした。寒いし、お腹は鳴り出すし、ピザは諦めて、美味しい朝食が待つ家に戻ることにしました。

ドアを開けると、ようやく起きてきたジュリーが朝食の支度をしていて、ハーイと上機嫌です。我々も食前のいい運動になったと負け惜しみをいいつつ、いつもより遅い朝食をみんなでとりました。あとでピザの配布場所はどこだったのか詳しく尋ねてみると、広場の奥にある地下の店だったそうです。そんな分かりづらい場所、わかるはずもありません。

夜は夜で町一大イベント、花火運河沿いで行われるといいます。21時からスタートで、橋が人で埋まってしまうからと、いつもはいかないジョルディが今回は張り切って先導してくれ、一時間前の20時には到着したのですが、川から風がピューピュー吹き付けるだけで、場所取りをしているような人は見当たりません。ピザに続いまたもや日を間違えたのかと思いましたが、今日に違いはないようです。少しでも寒さをしのごうと建物が密集する旧市街を歩いて時間を潰します。
日曜は昼間っからどの店も店を閉め、食べ物さえ買えない不便な国なのですが広場に面した大きな建物の扉だけが開いていました。入り口にはお祭に使われた3、4mはあろうかという巨大人形が立ち、奥の部屋を覗くとモノクロ映画がやっています。
これがジョルディがいっていた映画「バラゲル40年の歴史」です!赤いビロード張りの椅子のある立派なホールでみた数十年前の町の映像は侮れず、巨大人形がくるくる踊っていたり、自転車競技をしていたり、けっこう楽しめました。

結局、花火の3分前まで映画をみて、橋に戻ると人が集まって来ています。とはいえ、橋が渡れないほどとは程遠く、みんなが橋に寄りかかってみれるくらいの数でしたが、空砲が何発かなり、いよいよ花火が打ち上がります。ヒュルヒュル〜という音で川辺にいたアヒルたちは驚き、一斉に川に飛び込み、右往左往逃げ惑っています。その姿が花火の光で水面が明るくなるときだけ、瞬間映像のように現れ、みんなの笑いを誘います。花火は冬だけに空が澄んでいて、思わずタマヤーと叫びたくなるほど見事でした。
そしてラストはこれでもかというほど花火のオンパレード。空は昼間のように明るくなり、パンパンと弾ける音は激しく、空襲を受けたかのような恐怖さえ感じましたが、それをみて町の人たちは大喜び。小さな町の花火と見くびってた仕返しのようです。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 02:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
ノリアのある街角 〜スペイン ファームステイ〜
ringo
バルセロナのユースホステルの本棚に「スペインうたたね紀行」なる文庫があって、スペインを旅する身にはもってこいと、いらなくなった「地球の歩き方 南仏編」と引き換えにしばらく拝借することにしました。著者は中丸明さんというスペインに魅せられ、遂には移り住んでしまった方で、もう一冊、「スペイン5つの旅」という本もありました。

目次には通りの分類、カフェでの勘定とマナー、広場の広義などと学術書かと思うほど堅苦しい文字が並んでいますが、これは悪いジョークなのか、中身は著者の執拗なまでのスペイン観察記録で、これまたしつこいまでの下ネタとともにこの国のすみからすみまでを紹介しているのです。

こにゃにゃちは、著者です、とふざけた序文ではじまり、危うく見なかったことにしようと、そのまま本棚に返すとこでしたが、そこは大人の対応、ひとまず読み進めます。その結果、礼儀と体面をもっとも美徳とするスペインにおいて、トイレなし長距離バスで大をしたくなったときの対処法、都心のカフェテラスにおけるひぐまのような胸毛を露出する女性とそれをみる男たちの心の内など、役にたつような、たたないような話題満載で、最高に笑わせてくれました。

近頃わがジョルディ家でかちこちになったパンにニンニク、トマトをこすりつけ、上からオリーブオイルをたらしかけて食べるのが流行っています。これをスペインの公用語カスティーリャ語では「パンコントマテ(パンwithトマト)」と呼ぶのですが、これは「パン デ カタラン(カタルーニャのパンということになるのでしょうか)」だとジョルディは半ば冗談、半ば本気で言い張ります。なんでそんなに意地になるのかと思っていたのですが、バルセロナを含む、我々がいる地域はカタルーニャといわれ、独裁者のフランコによって40年近く独自の言語カタランの使用が禁じられていたそうです。その反動で、独裁者が死んでからはカスティーリャ語を使うのを忌み嫌うほど自分たちの言語に誇りをもち、「スペインにいながらスペインならざる」地域、いまではカタランのほうが優勢なのです。歴史に疎く、なんのことやらと口をぽかんとあけて聞いていた私ですが、この本のおかげでパンにも反映されている、この国の歴史を知りました。

そしてもう一つ、スペインの人はじつに散歩をよくする人種で、そのゆっくりした歩調のなかにも、よく見ていると男の人と女の人の歩く方向が逆になっているとあります。さながら恋人探しの輪のような、この人の流れをnoria(ノリア)と呼ぶそうで、なんだか素敵な響きです。大きな渦巻きの中で見知った顔があると抱擁し、疲れたらカフェで一休みします。
最近新たにやってきたヘルパーでタスマニア出身の女の子、ヤニーと畑仕事をおえて街を散策するのが楽しみになっているのですが、たしかに同じ時刻に同じ顔ぶれが、同じ場所にあります。小さな街だけに異邦人の私達は目立つようで、あからさまではないにしてもすれ違いざまに目だけ動かして、ちら見してきます。そこに街の動揺が見てとれ、ノリアを少しかき乱す快感を覚えます。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 00:03 | comments(2) | trackbacks(0) |
最高にオーイェ〜イなケイク 〜スペイン ファームステイ〜
ちょ
ついつい食べ物の話ばかりになってしまいますが、ちゃんと毎日の畑仕事もしていて、胡桃拾い、ベジタブルガーデンのお手入れ、麦の種蒔き、そして一昨日からはオリーブの収穫がはじまりました。オリーブとアーモンド畑は村はずれの丘の上にあって、まさにゴッホの絵の世界。荒涼とした乾いた土地でそこいら中にローズマリーやサントリーナというハーブが植わっていて、甘い香りを放っています。

家の中での作業もあって、畑でとれた麦を選別するのですが六人がひたすら無言で皿に向かって、殻付きと身を分ける様は異様な光景です。黙々と三時間余りかかって選別し終えた麦を、今日はドイツ製の粉引き機で製粉し、イーストを加え、薪ストーブの熱で発酵します。
リビングで女性陣がYouTubeの赤ちゃんパンダがクシャミする瞬間映像をみてバカ笑いしている間に、男性陣は台所で一生懸命粉をこねていました。9時ごろになって、あいかわらず女性陣はベイビーの弟に指をかまれ、表情を百変化させるお兄ちゃんの映像などみて大喜びしていたのですが、どこにいってたのか男性陣が冷気とともに幾段にも重ねた平たいダンボールを抱えて帰ってきました。中には、大きな耐熱ガラスにいれて焼いたばかりのライ麦パンとローストした胡桃、アーモンド。麦独特の胸がつまるような、でも香ばしくていい香りが漂っています。
サンタがプレゼントを運んできたかのように、リビングはにわかに活気付きます。今夜のディナーはメインデッシュがパンとアップルケーキというスペシャルデーです。

パンは毎日食卓にのぼっているのと同じものなのに、全粒粉のぎっしり身がつまったなかにも、いい具合に空気が入り軽さがあります。焼きたては格別。アップルケーキも食べ終え、もう一種類あるのだけど、「Go to bed dreaming a cake!(ケーキの夢を見ながら寝ましょう)」と翌日のお楽しみにとっておくことにしました。

胡桃拾いとイモ畑の片付けで程よく汗を流した翌日のランチ。たくさん働いたご褒美に、もう一つのケーキが登場です。こちらはスチュアートとジョルディ2人が、ハチミツだ、キャロブだ、とあれこれ試行錯誤して作った力作のジンジャーケーキ。親鳥からエサをもらう雛のようにスチュアートが切り分けるケーキを手のひらに乗せてもらい、まずはエイミーが一かじり。みんなが息を呑んでその様子を見守ります。すると、彼女はにやりと満足気な笑みをこちらに向け、「Oh,yea〜!」と恍惚の表情を浮かべています。続いてうちも一口。この家で食べることのなかったリッチなテイストに思わず「Oh,yea〜」。アニスやかぼちゃの種、胡桃がはいっていて、決め手は自家製オリーブオイル。鼻に抜けるジンジャーの辛さがたまりません。

各して『オーイエ〜イ ケイキ』と名付けられたケーキは、いままで食べたどのケーキよりも美味しいと女性陣の大絶賛をうけ、男性陣も美味しくなくてどうするんだと言わんばかりに胸を張ります。ジョルディに至っては、「I am in dreaming(夢の中にいるようだ)」と、もはや彼の周りにお花畑が広がっていました。

ああ、気がつけばまた食べ物話になっていました。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 02:35 | comments(2) | trackbacks(0) |
eat watch laugh!?(食べて 見て 笑って) 〜スペイン ファームステイ〜
胡桃とザクロ
ルームシェアするカナダ出身のジュリーの愛読書で、ジュリア・ロバーツ主演で映画化されたのだけど、小説があまりにもいいから見るのをためらっているの、といっていたのがelizabeth gilbertによる著書『eat pray love』。

日本でも上映され、スペインに発つ前に見たいと水曜レディースデイを狙ってわざわざ映画館に足を運んだのに、二週連続満席で見れずじまいでした。行きの機内でみられるかとも期待したのですが、みんなが好んでやまないアエロフロートの最新型オンデマンドでも上映していたのはロシア最新ラブコメ、ホラー、ハリウッド映画。仕方なく映画館でみるほどではないけどと思いながら、井上真央ちゃんがすっかりかわいらしい女性になっていた『ダーリンは外国人』と、1をみていないけど近頃のモロッコブームの火付け役ともいわれる『sex and city2』をみました。

なので映画は帰国するまでお預け、または運良くスペインの映画館でやったらみようと半ば諦めていたのですが、ジュリーがとある方法を駆使してパソコンにダウンロードし、せっかくなのでディナー後に見ましょうと誘ってくれました。

ストーリーは著者の実体験をもとにしていて、本人が喋る姿もあるのよとジュリーが現代っ子の強い味方、パソコンを取り出しすぐさま映像を探して見せてくれました。いかにもアメリカのTVショーといった映像で、壇上に立つのは黒いスパッツとTシャツ、カーディガンをセンス良く着こなすブロンドの女性。てっきりお年を召した妙齢の女性を想像していたのですが、はきはきとした口調と、漂う知性、時折ジョークをとばして観客を湧かせるユーモアも持ちあわせていて、ガハハと大口開けて笑う姿は彼女を演じるジュリアロバーツに似てなくもありません。20分余りのトークで理解できたのは半分程度ですが、パワフルで親しみやすい人柄にすっかり魅了されました。

上映会は、もう一人のヘルパー、エイミーも加わりディナー後にみることに。エイミーはコーヒーマグを、うちは寝袋持参でジュリーのベットに集合です。部屋を暗くしていよいよスタート。

夫と別れ、人生をみつめなおす旅にでた主人公は、バリを訪れたあとイタリアで食を堪能し、インドのアシュラムで祈りの世界に触れ、再びバリに戻って恋をします。いたってシンプルともいえるストーリーですが、私たち三人とも異なる出身で、いろんな国を旅し、いまここに集まっているだけに、旅する主人公に共感する部分も多く、大いに笑って楽しみました。さいごに主人公が恋をするお相手は『恋するバルセロナ』でも色男を演じていた、いかにも女たらしといった雰囲気漂う俳優。彼、キュートねと大盛り上がる2人に、どこがどうキュートなのか首を傾げていましたが、それはそれで楽しく、これだから女はやめられないと思いました。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 05:05 | comments(2) | trackbacks(0) |
ジョルディのミラクルな食卓 〜 スペイン ファームステイ〜
サラダ料理には三つ以上の色をつかうこと。ジョルディの話によく登場する祖父からの教えのなかでも特に熱心に力を注いでいるのが、料理の彩りです。
サラダ一つとっても、名前はわからないのですが葉物をちぎった上に葱、ニラ、セロリを散らし、ペパーミントを加えた緑の絨毯の上に赤色のトマト、リンゴ、さらには駄目押しのザクロが宝石さながら散りばめられています。ほぼすべてといっていいほど自分の家の畑で採れた野菜や果実でまかなっているそうですが、彼の食卓はいつも色に溢れています。

つぶつぶとした食感の雑穀キヌアはカブに似た味わいの芋の根をいれて煮込み、赤紫のビーツを入れ、目にも鮮やかなピンクのお粥に。ターメリックをいれたオーツ麦のポーリッジは黄金色です。
Jordi will do all of the cooking unfortunately(残念なことにジョルディがすべての料理をします)と、壁に貼られたヘルパーへの但し書きNo.5には書かれていて、イングランド出身のスチュアートに言わせると時にextream!(度が過ぎる!)で、エイミー曰くmad scientist!?(狂った科学者!?)な部分もありますが、食べる人を喜ばせ、お腹に優しく、そして何より美味しいので、毎食、次はどんな料理がでてくるのか楽しみでなりません。

台所の棚には優に100は越えようかという乾燥させたハーブが瓶に入って並べられ、どっしりと重量感のあるライ麦パン、そこいらに胡桃やドングリ、アーモンドナッツがころがっています。それを図る銅の計り、ブドウは水分が日に日に奪われ、まさにレーズンになろうとしています。彼の聖域である台所ですが、お手伝いと称して覗かせてもらうと、鍋をかき混ぜながらオレガノ、フェンネル、ホワイトペッパーと次々とハーブを振りかけていて、その手つきはミラクル!まるで魔女が媚薬を魔法のポットにいれているようです。

これまで食べた中で度肝を抜かれたのが、これも近所の人がつくったという全粒粉のパスタに緑色のオリーブの実がはいっているのはまだ納得、なんとオリーブに混じって同じ大きさのブドウがゴロゴロ入っていました。この甘さが塩のきいたパスタソースに合う。一品一品手がこんでいるのに、彼がいつ料理をしているのかわからないと、一度ヘルパーたちの間で話題になったことがありましたが、よくよく注意していると、食事を食べている間にもう次の料理に取り掛かっていたり、早く湯だるように調理する数時間前からパスタを水に浸けておいたり、時間を無駄に使わず、手際のよさが群を抜いています。

15年前に肝臓を悪くしてから肉や乳製品を食べない食生活なのだそうですが、彼の作る料理は肉というものがあったことを忘れてしまうほどバラエティに富んでいて、飽きません。
スペインでは合法ではないらしいですが甘味料となるステビア、焦げたサヤインゲンのようなキャロブ、ハチミツといった甘いものも欠かさずテーブルに並び、食後のデザートがわりにしています。

一日の畑仕事は4,5時間ほどですが、三食の時間はそれ以上に割いている気がします。美味しい料理を囲んで自然と会話は弾み、時間をかけ食べ、まさにスローフード。遺伝子組み替え製品や冷凍食品など現代社会がかかえる食事情、彼が暮らすここカタルニア地方のこと、ヘルパーたちそれぞれの国の習慣や言語と話題は尽きず、8時半過ぎに食べはじめて片付けが夜11時過ぎになることも珍しくありません。一旦お腹が落ち着いてナイフ、フォークを皿の隅に寄せたのにしばらくもしないうちにパンに手が伸びハチミツをかけ、さいごにアーモンドナッツを殻割り機でバチパチやり出すのが常です。中には未熟で食べられないのも混じってますが、ジョルディは一度に20,30個は食べていて、食べ終わる頃には皿は殻の山。それカケルこと三食とすると一日どんなにアーモンドを摂取していることか恐ろしくて数えない様にしています。

セビリアに10日間とマドリード。国外といえば少し離れたイタリアくらいと、生涯のほとんどをスペインを離れず過ごしてきた御年50過ぎと思われるジョルディですが、行かずとも世界の関心は人一倍強く、気になることがあると食事中でも辞書を引きに席を立つこともしばしば。その貪欲な姿勢に毎度のこと頭が下がります。英語の発音が違うとみんなに直されると、この舌がいけないんだ、と舌を巻いて頬を叩き、まさにスペイン版ウディ・アレン。ゲストブックにヘルパーたちから感謝のメッセージがたくさん寄せられているのも、この愛すべきキャラクター、納得がいきます。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 01:51 | comments(2) | trackbacks(0) |
朝シャワーと森のパーティー 〜 スペイン ファームステイ〜
オリーブ畑
ベンジャミンと話をしながら待っていると、21時半を過ぎてようやくほかのヘルパーたちも戻ってきました。カナダ出身のエイミーとイングランド出身のスチュアートのカップル。祖父母がロシア人でロシア語も堪能なカナダ人の女の子、ジュリー。

今日は週に一度のスローフード・ミーティングで、スペイン語がわかる三人はジョルディについて参加、スペイン語がわからないベンジャミンは誰かがわからないが人がやってくるからとお留守番していてくれたようです。なかなか会えない家主ですが、まだ会議は長引くというので、ひと足先にディナーを頂くことにしました。テーブルにはミーティングに行く前に用意しておいてくれた今夜の晩御飯が圧力鍋にはいって置かれています。野菜たっぷりの雑穀キヌアの煮込みで、蓋を開けるとまだ温かく白い湯気がたちました。今夜は温かい食べ物にありつけないと覚悟していたので、ほんの少しの温かさも身に染みました。

とはいえ、食べおえてしまうとすぐに体は冷えだし、両腕に鳥肌です。それを教えようとバードスキンだと直訳してみますが、通じていない様子。毛がほらスタンドと説明してようやく、ああ、それはグーススキンだと教えてくれました。畑以外にも、これから教わることが沢山ありそうです。

さて、いくら手をすり合わせてもらちがあかないので、熱いシャワーを浴びればなんとかなるかと使い方を尋ねますが、みんな今日、昨日にやってきたばかりで知りません。部屋のドアの裏に快適に過ごす幾つかのルールが書かれていて、それを頼りにみんなでぞろぞろ凍える寒さのテラスにでてスイッチを探しますが、見つかりません。結局今日はあきらめて寝ることにしました。ベッドには薄っぺらの毛布が一枚きり。巡礼路を歩くときにベッドがないところもあると聞いていたので持参していた寝袋ですが、旅始まって早々の大々活躍です。前の会社の退社祝いにもらった零度対応の優れもので、会社のみなさまに感謝です。

夜中にトイレにいきたくなって寝袋から這い出てリビングにいくと、キッチンの方から音がします。覗いてみるとジョルディで、ここにきてようやくご対面。パンを切っている手をとめて握手です。明日からここで畑仕事のお手伝い。何時に起きればいいかと尋ねると、起きたときに起きればいいさ、と何とも幸せな答えが返ってきました。

窓の外が明るみはじめた8時すぎ。起きてキッチンにいってみますが、ほかのヘルパーたちはまだ寝ています。朝食の準備をしていたジョルディに風呂のスイッチの場所を教えてもらい、熱いお湯のでるシャワーで頭も洗ってサッパリ。すっかり身体も暖まり、リビングにいくと、テーブルにはザクロやリンゴ、トマトや葱がのった色鮮やかなサラダ、山盛りの桃クインツ、トーストしたバゲッド、ぎっしり身のつまったライ麦パン、スパイスが効いた野菜たっぷりのオートミール、黄金色に輝く蜂蜜、ブルーカランツやイチジクのジャム、プラムのジュース、、。テーブルの板が見えないほど食べ物で埋め尽くされています。そのほとんどが自分の畑で採れたものだといい、山盛りの胡桃やアーモンドナッツをみていたら森のパーティーに迷い込んだ気分になりました。みんなが起きて来るのをコーヒーをいれながら待ちますが、待ちきれなくてお腹がキュルキュル鳴りだしました。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 04:33 | comments(3) | trackbacks(0) |
ベンジャミンくん旅に出る 〜スペイン ファームステイ〜
lake
ようやく辿り着いたジョルディ家。農家がマンション住まいだったという予想外の展開に驚きつつも、一歩足を踏み入れるとリビングはアロエやステビアのプランターなど、ありとあらゆる植物で埋めつくされ、農家に違いないようです。ちょっとした植物園が開そうですが、あとで無事ジョルディさんと対面を果たし、聞いたところによると、朝晩この地域は相当冷え込むので、この時期だけ寒さでやられないように避難させているのだそうです。

緑の絨毯と化した窓ガラス手前から、通りを挟んだ向こう側にはサッカー練習場が見え、夜のグラウンドで練習するプレーヤーを光々と照らしています。それがあたかも室内にいる植物とここで暮らす人を育てるために光っているようで、なんとも奇妙で近未来的な光景に映りました。

さて、扉を開けてくれた青年はデンマークからやってきたベンジャミンくんで、デンマーク語はパンを口にいっぱい詰め込んだような喋り方をするんだ、と自己紹介してくれました。農業学校に通ったのち、研修を兼ねて一年間エコビレッジで暮らしていたといいます。そこには40,50人が共同で生活し、野菜を育てたり、セルフビルドで家を建てたり役割を分担しながら持続可能な暮らしを追求しています。そのうち半分は子どもで、誰かしらかが面倒をみているので親がつきっきりで子供の世話をする必要はありません。食事は当番制で村の全員分を作るので自分が料理をするのは月に一、二度程度。みんなで一緒に食卓を囲むのが基本ですが、鍋を持って自分の家に持ち帰ってもいいので、ちゃんと自分の時間も確保できます。いつでも歩ける範囲に仲間がいるのがなにより心強い。うちが心配していた、片田舎で農業をはじめたうら若き女子が突然山から現れたイノシシの頭突きを受けて死亡。近所を散歩していたおじいさんが気分転換にいつものルートと違う道を通ったところで発見。死後、数日が経っていました、ということもないのです。

そんな彼ですが、デンマークは平坦な土地で、だからか概して退屈だと自国を飛び出し、スペインにやってきました。ここには週末まで滞在し、来週にはマラガ近くの港から航海にでるのだそうです。五人乗りの船で大西洋を渡って、目指すは南米キューバ。思わず手漕ぎボートでえっちらおっちら櫂をかく姿を想像してしまったのですが、それを察してか、ちゃんと一人部屋があって雨風をしのげる屋根はあるよと、うちが妄想紀行にでる前に止めてくれました。風が吹くままに帆をなびかせ海を渡ると聞いただけで、自分が旅に出るわけでもないのにわくわくしてしまいました。
| つれづれ旅ばなし/海外ヨーロッパ編 | 00:05 | comments(3) | trackbacks(0) |
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