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知るということ 〜「Photo Exhibition 3.11 OBARA KAZUMA」@大阪

“&フェスタ”でトークショーをしてくれた小原くんの写真展を手伝いに、おとといから大阪にきています。会場は、去年6月〜7月にかけて行った「東日本大震災03.11 小原一真写真展」と同じく、大阪・福島区にあるフォトギャラリー・サイ。大切な仲間たちと出会った場所であり、第二の我が家のような場所でもあります。オーナーはいつも家族みたいに温かく迎えいれてくれ、ギャラリーの看板猫、がっちゃんも相変わらずかわいい顔してお出迎え。扉を開けて“ただいま”という第一声がついついでてしまいます。

前回の展示では震災直後の被災地を訪れ、そこで暮らす人々を撮ってきた彼ですが、写真展が終わったその足で福島に向かいました。そこで初めて原発で働く作業員に出会い、彼らの人間としての魅力に触れ、生の声を届けたいと半年近くに渡って取材を続けてきました。

“&フェスタ”の打ち合わせでも小原くんとはよく連絡をとっていて、福島の話をいろいろ聞いてきたつもりでしたが、彼が作業員の方を写したモノクロのポートレートを前に、いままでの聞いてきたことの全てが一枚の写真に集約されているような気がしました。写真の持つ、とてつもない力強さを感じました。
作業員を写した28枚の写真の中には、まだあどけなさの残る18歳の青年の姿もあります。誰もが放射能への恐怖を抱きながら、それでも育ってきた土地で暮らし続けるため、家族を養うため、様々な守るべきもののために作業をし続けていているという現実。それを頭でわかっていてもなかなか事実として向き合えていない自分がいました。彼らは福島という土地に生まれ育ったことを運命とし、その上で今、何をすべきかということを冷静に考え、やるべきことをやっている。それを福島県外にいる私たちがちゃんと知っておかなければならないのだと思いました。

昨日から、展覧会に来た方々の感想をまとめていて、知ることは苦しいことだけど、知らないことは恐ろしい、というコメントがありました。

原発の裏で作業している人間がいるのは当然なのに全く想いを馳せていなかった自分に愕然とした――。
生きていく切なさを感じます――。

来場した方がいろんな思いで写真展に足を運び、福島で起こっていること、自分たちの住んでいる日本で起こっていることに向き合おうとしている姿勢をすごく感じました。知ること、それは簡単なようでなかなか難しいことです。

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「Photo Exhibition 3.11 OBARA KAZUMA」

2012.3.10(土)〜4.1(日)
12:00〜20:00(木曜定休)
Photo gallery Sai
大阪市福島区鷺洲2-7p-19 (JR大阪環状線「福島」駅)
入場料500円

本写真展では2011年7月から2012年2月まで宮城県/福島県で撮影した被災地の写真、約50点を展示。特に福島第一原子力発電所内部の写真とそこで働く作業員の写真はポートレート28点とドキュメンタリー写真約20点を彼らへのインタビューと共に展示。

3.11から一年が経過し、震災関連の報道が徐々に少なくなっている中、私たちは今一度被災地と向き合う必要に迫られている。以前は放射線管理区域として一般の人間が住むことなど許されなかった場所で、子どもたちは未だにマスクも無しに走り回っている。原発作業員は言論の自由の無いまま、危険な状況下で働き続けている。被災地の中と外を隔てる全ての壁を超えて、東北の現状と向き合うきっかけになることを願い写真展を開催する。

小原 一真
| 東北←→東京『&フェスタ』 | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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