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田んぼの草取り

最近通っている池袋のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」、通称「たまTSUKI」。ここの店はなんと週休3日。それでもちゃんとお店はまわっていてやっていけているのだといいます。
オーナーの高坂さんは大量生産、大量消費の真逆をいく減速する生き方、ダウンンシフトを提唱。週4日は池袋の片隅で小さなバーをやっていて、お店のない日は自分が持っている千葉の田んぼにいったり、執筆活動をしたり、講演で各地を回ったりしています。そして今は経済の中に緑や農を取り入れたローカリゼーションを目指す政党「緑の党」の発足に向け、共同代表の一人として奔走中。

週3日休みがあって暮らしていけたらいいなーとは漠然と思いつつ、そんなことが可能なのかと思う部分もあり、私と友達は人生の先輩にお知恵拝借ばかりに再びこの店を訪れました。

といいつつお店で寺田本家の日本酒を飲んで美味しいおつまみをたらふく食べてくっちゃべっているばかりですが、ここのお店の面白いところは次から次と来るお客さんが話に加わってくること。まさにオーナーありきの店ですごくその距離感がいい。そんな話の流れで高坂さんに「明日空いてる?」と聞かれました。「はい、空いてます」「なら、うちの田んぼに行かない」。


終電近くまで飲んだくれた翌朝7時に集合して、他にも集まったメンバーとともに車で乗り合わせて東京から一時間ちょっとの千葉・匝瑳に向かいました。毎回千葉に行く度に驚くのですが、東京からそれほど離れていないというのに景色はがらりと変わって見渡す限り緑一色。この風景を見る度に日本はごみごみしててやだー、せわしなくってやだーといっても東京が全てじゃないんだ、ということを思い知らされます。蛙やうぐいすの声が聞こえて、耳を澄ますと風の音も聞こえます。


一緒にいったメンバーの中にはマイ田んぼを持っている人もいて、つくとそれぞれの田んぼに散らばっていきました。稲は20センチくらいまで延びていて、その間に生えている雑草を取るのが今日のお仕事。機械で作った田んぼだとぎっしり苗が等間隔につまっていて人が入る隙間もありませんが、一つずつ手作業で植えていったという田んぼはほどよい間隔が保たれていて、稲ものびのび育っています。

大豆が植えられた畦道をおりて田んぼに入っていきます。ずぶずぶずぶ。太もも辺りまで水が張られています。泥と草の青々しい匂いがします。太陽の光で田んぼに張った水は生ぬるくて温水プールみたいで気持ちがいい。水面にはアメンボが気持ち良さそうに泳いでいて、時たまオタマジャクシから足が生えたばかりのちびっ子カエルがひょっこり顔を出しています。まっさらな水とは違う微生物がうようよいる感じ。足の裏に何かコツコツあたると思ったらタニシがいました。突然やってきた訪問者にそれまで静かに眠っていた田んぼの生物たちが一斉に動き出したようです。はじめは一緒にいった仲間たちとおしゃべりしながら作業をしていたのに、いつの間にみんな無言で黙々と作業に取り組んでいした。泥の中をかきわけていく足の感覚、雑草を掴む指先の感覚。雑草を取ったら田んぼの脇の溝に届くように腕を目一杯振り回して投げます。うまくいくと、べちっと音を立てて草ムラの中に落ちていきます。うまくいかないと畦道に植えてある大豆の苗の上にべちっと落ちます。もっとうまくいかないと作業している人の背中や方にぺちっと落ちます。私は何度顔に泥を塗られたことか・・。顔に泥がついてかゆくなったり、足の裏に何かささったり、痛いのもかゆいのも含めて身体全体で田んぼを味わいました。



ビールを一杯やりながらのお昼ご飯。おいしくない訳がない。そのあとは大豆畑にいったり、お昼寝したりしてエネルギーをチャージし、みんなで残りの草取りにラストスパートをかけます。帰りの車は心地よい疲労感ですっかり熟睡してしまいました。これから3日間恐ろしい筋肉痛に苦しまされるなんて知るよしもなく・・。


お昼寝していたところのすぐ脇にピンクの花を咲かせる木が植わっていました。ネムの木でしょうか。花火のように
開いた花がかわいらしい。
| たわいもない話 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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