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みなとの灯り 〜気仙沼・唐桑夏祭りの旅②

唐桑の鮪立に向かって南三陸町から海沿いを車で走っていると、沿道に家族連れやジョギングしている人をたくさん見かけました。歩いていても何もなさそうだけど、彼らはいったいどこに向かって歩いているのだろう。地元ならではのお盆の風習でもあるのかと思っていたら、前から走ってくる人がいます。隣に座っていた仲間が車の窓を開けて、「寛平さん、がんばってー」と声援を送りました。間寛平さんが被災地の3県、440キロの道のりを9日間かけて走る「みちのくマラソン」の真っ最中でした。長い長い道のりをひたすら走る姿、ただ走っているといったらそれまでだけど、その姿に勇気づけられる地元の人もいるし、いろんな想いをのせて走っているのだと思うと、胸にこみあげてくるものがありました。


唐桑の見慣れた景色がみえてくると、また帰ってきたな、とすごくうれしい気持ちになります。こないだ来たときは桜が満開だった鮪立もいま緑一色。緑がすごく優しい色合いをしていました。漁火パークで炊き出しのときからお世話になっている地元のおばちゃん、あやこさんに再会。いつもと違うメンバーの中に混じっていたので「あれっ?」と驚いた様子でしたが、また会えたことを喜んでくれました。海沿いにいくとすでに夜の「みなとの灯り」祭りのために準備が進んでいます。こないだカツオの一本釣りの技を披露してくれたおじちゃんの姿もあって、「おう、来たか!」と笑顔で迎えてくれました。他の漁師さんたちに「おれの彼女」と紹介してて、おちゃめでかわいい。鮪立は背後に早馬山を抱え、小さな湾を囲むようにしてできた町です。津波が来るまでは唐桑御殿と呼ばれる立派な家々が建っていました。今回のお祭りのメイン会場はそのかつて唐桑御殿がたっていた場所に残っているコンクリートの土台にテントを張ってつくっていました。山から海までの道にペットボトルで作ったキャンドルホルダーが並べられ、町全体を灯りで灯します。

去年の祭りの写真に見入るおじちゃん。


唐桑の大漁旗。


夕暮れどきに始まったyou-sukeくんのライブ。徐々に日が落ち、終わるころにはすっかり真っ暗でした。彼が最後に演奏した「じいちゃんの海」は、この目の前にある海が舞台です。震災直後、家で採れた野菜を持って唐桑の避難所に向かい、ガレキに埋もれていた食器などを洗うといったボランティア活動をしました。夜には避難所で歌を披露。その時にオリジナル曲「ばあちゃんの畑」を歌ったところ、「『ばあちゃんの畑』があるなら『じいちゃんの海』も」とリクエストされたそうです。海が身近な環境で育った訳でもなく歌を作るのに苦心したそうですが、唐桑に赴くなかで、漁師と数日を共にし生まれたのがこの歌。歌につられるように地元の人達が徐々に集まってきて歌声に聞き入っていました。家での仕事があってこられなかった人もいましたが、歌は鮪立中に響き渡っていたようで、台所で聞きながら涙が流れた、とあとでおばちゃんが話していました。地元ではすっかり知られた彼ですが、人懐っこい彼やそれをサポートする仲間たちと地元の人達のつながりがすごくよいなと思いました。ライブの終了とともに手づくりの灯籠に灯りが灯されました。
ボランティアの学生さんたちもたくさん関わって作ったという灯籠が壁に並べられ、「絆しびたち みなとの灯」という文字が灯りました。海に向かって黙祷を捧げました。

去年は白一色だったという灯籠ですが、今年はピンクや緑と色とりどり。灯籠を覆うカバーには子供たちが描いた絵や文字が浮かび上がります。大漁旗もたくさん揚げられ、心地よい風にそよいでいました。「今年はこんな風に色があってもいいかなって」。地元の人の心にも少しずつ希望の灯りが灯ってきているようです。


鮪立のライブのあとは車で20分ほど離れた大沢地区の夏祭りに移動。こちらでもyou-sukeくんが歌を披露。鮪立の祭りとはまた違った太鼓の演奏や盆踊りがあったりとにぎやかなお祭りでした。


花見フェスでも唄ってくれた民謡歌手の綾華ちゃん。唐桑を唄った「望郷唐桑半島」を唄います。


東北の七夕は一ヶ月遅いようで、復興の願いを込めた七夕カーが子どもたちに引っ張られて運行しました。

花火も最初は一本一本手渡され、楽しんだあとはロケット花火。そして最後は打ち上げ花火が何発もあがりました。すごくきれいで、また周りで沸き起こる子どもたちの歓声がすごくうれしそうで、耳に残っています。

③へつづく
| 東北←→東京『&フェスタ』 | 15:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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